長野県松本市で、ちょっとだけ日常を離れてワーケーションをしてきました。
今回の拠点は浅間温泉。宿泊先は「みやま荘」という落ち着いた温かな宿。
温泉に浸かりながら、合間でちょっと仕事も。
そして、思い切って足を伸ばしてみた「白骨温泉」が…もう、本当に最高でした!
湯の力って、思っている以上に心にも沁みますね。
この記事では、浅間温泉での滞在記に加え、グルメやコワーキングスポットも含めて紹介します。
「温泉×ワーク」ってやっぱりいいな、と思えた旅でした。
今回の宿泊の様子はYouTubeチャンネル「ちょい得トラベル」でも公開中です。記事とあわせてぜひご覧ください!
みやま荘に宿泊|静かに過ごせる浅間温泉の拠点

今回の宿泊先は、浅間温泉の高台にある「みやま荘」。
公立学校共済組合浅間温泉保養所で、観光客だけでなくビジネス利用や研修でも使われる施設です。
浅間温泉の中でも比較的静かなエリアにあり、滞在中はとても落ち着いた時間を過ごせました。
アクセス|松本駅からバス一本で行ける便利な立地
みやま荘までは、松本駅からバスで約20分。
「浅間温泉」行きのバスに乗り、終点の手前「浅間温泉入口」または「ホットプラザ浅間」で下車すれば、徒歩圏内です。
浅間温泉エリア自体がコンパクトなので、バス移動が不安な人でも大丈夫。バスの本数も1時間に1〜2本ほどあるので、アクセスに困ることはありませんでした。
バスは交通系ICを使うことができませんでしたが、クレジットカードのタッチ決済に対応していました。
また、松本駅前や浅間温泉のホットプラザ浅間にはシェアサイクルがあり、松本駅ー浅間温泉は大体20分くらいで移動することができました。(バスよりもお得な170円)
坂道がありますが、電動自転車なので特に疲れることなく移動できました。
客室|シンプルだけど清潔で快適
今回はシングルルームに宿泊しました。シングルルームという割には広く快適に過ごせました。

シングルルームながら、2名まで宿泊できるそうで一人で寝るには十分な大きさのベッド。
そしてその隣には椅子とテーブルがあり、晩酌するのに良いスペースでした。
高台にあるので窓からは松本の街並みを一望でき、夜には遠くに街明かりがちらちらと見えます。
備え付けの机と椅子があるので、PC作業も問題なし。Wi-Fiの速度も安定していて、リモートワーク環境としては十分合格点でした。

また、電源の位置や照明も使いやすく、思っていたよりも「作業がはかどる宿」という印象です。
温泉|やや熱めの湯でスッキリ
みやま荘の温泉は、内湯と露天の両方があります。
利用時間は、AM5:00~9:00、11:00~24:00。大浴場があるのは嬉しいポイントです。
泉質はアルカリ性単純温泉でクセがなく、さらっとした湯触り。

夜と朝それぞれ入りましたが、どちらも比較的空いていて、時間によってはほぼ貸切状態で入浴できたのは嬉しいポイント。
露天風呂からの景色は派手さこそないものの、月明かりと空気の静けさが最高でした。
ちょっと熱めのお湯が、仕事で疲れた体をしっかりとほぐしてくれます。


サービス・設備|「公営宿」らしい安心感
スタッフの対応は丁寧で、温かみがありました。旅館のようなおもてなしの気持ちを感じることができました。
ビジネスライクではなく、近すぎもしないとても気持ちの良い接客をしていただきました。
売店やドリンクの自販機もあるので、急な飲み物・お菓子の補充にも困りません。
周辺に飲食店もありますが、夜はちょっと部屋で晩酌もできるので自由度が高かったです。

宿泊料金|リーズナブルでコスパ良好
今回宿泊したシングルルームは(素泊まり)、1名約7,500円(税込)でした。
平日だったため比較的安く、朝食食付きプランでも9000円〜と、浅間温泉エリアの中ではかなりリーズナブル。
部屋の広さや環境を加味するととてもお得に感じました。
実際のワーケーションの様子|ネット不調から始まった、思いがけないご褒美時間
今回の旅の目的は、「温泉地でゆるくワーケーション」。
みやま荘にチェックインして、温泉に入って、部屋でPC作業をして……という予定だったのですが。
実際に宿で仕事をしようとしたら、PCのネット接続がうまくいかず、なぜかオンライン作業がまったく進まず。
「え、Wi-Fi繋がってるのに…?」といろいろ試してみたものの、原因不明で結局ギブアップ。

スマホやiPadはネットに繋がっていたのでPC側の問題であることは明らかです。
そこで切り替えた「観光の日」
「これはもう、働くなってことだな…」と都合良く解釈をしました。
そして急きょ予定を変更して白骨温泉へ日帰りで行くことにしました。
もともと気になっていた場所だったし、せっかく松本に来たのだから「今行くしかない」と思って即出発。
結果的にこれが今回の旅で一番のハイライトになったので、不思議なものです。
宿の作業環境は◎だったけど…
ちなみに、Wi-Fi自体はしっかり飛んでいて、スマホは問題なく使えていました。
備え付けの机と椅子もあり、部屋は静かで集中できる環境。
ただ、PCの相性?ネットワークアダプター?…何が悪かったのか、どうしてもネットに繋がらず。
そんな日もあるよね、ということで、「働かないワーケーション」、つまり旅行に強制変更されました(笑)
iPadとキーボードも持参していたので最低限の仕事はしたことを付け足しておきます。
余談ですが、先日iPad用に購入した、MOBOKeyboard2キーボードが大活躍でした。
折りたたむとiPad miniより小さくなり、打ち心地がとても良いです。
松本駅前のコワーキングスペースを利用した日も
最終日には、松本駅前のアルピコプラザにあるコワーキングスペースで作業をしてみました。
駅から徒歩2分、洗練された内装というよりは、ファミレスで作業しているような雰囲気で、1日500円で利用可能なのも嬉しいポイントでした。

ここでは無事にネットも繋がり、作業もサクサク進行。

「ちょっとしたトラブルがあっても、街なかに代替手段がある」って大事だなと感じました。
“うまくいかない日”も、旅先ならプラスに変わる
普段の生活なら、「ネット繋がらない=最悪」な出来事ですが、気になる温泉が近くにあるからこそ「まあいいか、白骨温泉行っちゃおう!」って発想に切り替えられるのがいいところ。
思い通りにいかない時間も、振り返ると旅の思い出の一つになる。
そんな風に思わせてくれた、今回のゆるワーケーションでした。
白骨温泉へ日帰りで|ネット不調から一転、最高の癒し体験に
浅間温泉でのワーケーション2日目、前日からのPC不調は改善されず仕事が思うように進まなかった私。
iPadで仕事ができないこともないけど、少しやり辛い。
ならば思い切って切り替えて、“観光の日”にしてみようと向かったのが、ずっと気になっていた白骨温泉(しらほねおんせん)でした。
実は白骨温泉、以前から「一度は行ってみたい温泉リスト」に入っていた憧れの地。
結果から言うと、行って大正解でした。最高すぎた…!

アクセス|浅間温泉から車で1時間ほど
みやま荘がある浅間温泉から白骨温泉までは、車で約1時間10-20分くらい。
後半は山道が続きますが、そこまで狭い道はなくドライブとしても気持ちのいいルートで、途中の景色も楽しめました。
車があるとアクセスしやすいですが、路線バス+徒歩という選択肢もあります(ただし本数は少なめ)。
“日帰りで行くなら車がベスト”というのが正直な印象です。
まずは白骨温泉「公共野天風呂」へ
到着してまず向かったのが、白骨温泉 公共野天風呂。

その名の通り、誰でも気軽に利用できる白骨温泉の“露天風呂専門”施設です。
- 【営業時間】平日10:00〜16:00 土日祝9:00〜17:00 (要確認)
- 【料金】大人700円(※2025年時点)現金のみ
清流のすぐ横にあり、自然に溶け込むような開放感がとにかく気持ち良かったです。
泉質は白濁したカルシウム炭酸水素塩泉で、加温された少し熱めのお湯でした。
静かな山の音と川のせせらぎに包まれて、今まで経験したことのない開放感を感じることができました。
ちなみに、シャワーは4つに、シャンプー、ボディーソープも完備されていたので、気軽に入浴することができるのも嬉しいポイントでした。

続いて「泡の湯」でさらに癒される
せっかくきたのだから、温泉のはしごを。
次に訪れたのは、白骨温泉の中でも有名な老舗旅館、泡の湯の立ち寄り湯。
- 【立ち寄り入浴】10:30〜13:30
- 【料金】1,000円

こちらは内湯と露天があり、特に大露天風呂(混浴)が有名なようです。
混浴とはいえ、湯は白く濁っているので湯に浸かってしまえば体が見えることはありません。
男女別の入り口となっているので、恐らく利用しやすい方だと思います。
混浴だからと躊躇してしまうのが勿体無いくらいのスケールの露天風呂に気持ちが解されます。
そして私が一番気に入ったのが、“内湯のぬる湯” です。
源泉そのままの37℃くらいの透明なお湯が本当に気持ち良い!
そして炭酸ガスを含んでいるので肌に泡が肌に纏わりつく感覚がなんとも不思議で心地良かったです。
正直、数時間は入っていられる程の気持ち良さでした!
思いがけず最高の“オフ日”に
本当はPC作業をする予定だった1日が、気づけば「心も体も整ったリトリートDAY」になっていました。
予定外の出来事も、旅先なら楽しめる。切り替えられる。
白骨温泉でのこの時間は、まさにそんな旅の醍醐味を感じさせてくれました。
浅間温泉・松本グルメ紹介|温泉街にも“ちょい得”はある
温泉旅といえば、やっぱり欠かせないのが食事。
今回は素泊まりだったので、外に出て地元の味を楽しんでみました。
浅間温泉の個人経営のお店から、松本駅前のローカルチェーン、道中の道の駅まで。
「観光地価格じゃない、美味しい&気楽なごはん」に出会えたので、その記録をまとめておきます。
浅間温泉の夜ごはん①|あたたかい空間と絶品ハンバーグ「赤いピアノ」
浅間温泉にある、アットホームなパブレストラン「赤いピアノ」。

ご夫婦で営まれていて、静かで落ち着いた雰囲気のお店です。
このお店でいただいた名物が、スプーンで食べる「ピアノ風ハンバーグ」(760円)。
とろけるように柔らかく、濃厚なデミグラスソースと絶妙に絡んでいて、ご飯によく合いました。

正直「また松本に来たら絶対リピートする」と思うレベルでした。
しかし残念ながら11月12日でお店を畳んでしまうそうです。
浅間温泉の夜ごはん②|天ぷら専門の老舗「天定(てんさだ)」
こちらも浅間温泉にある、落ち着いた和の店構えの天ぷら屋(鰻屋)さん。
赤いピアノと同様、老夫婦が営んでおり、どこか懐かしく温かい空気が漂っています。
頂いたのは、海鮮かき揚げ丼(1,500円)。
揚げたてのかき揚げには、エビやイカがゴロゴロ入っていて海鮮のうまみを感じることができました。

ボリューム満点、小皿の切り干し大根は優しく、大満足な夜ごはんでした。
カフェタイム|“静かに自分と向き合う”「哲学と甘いもの」
今回の旅で一番印象に残ったカフェがここ。
名前からして気になる「哲学と甘いもの」は、浅間温泉にある“思索空間”のようなカフェ。
- 会話はヒソヒソ声のみ可
- キーボード音は禁止
- 静寂を楽しむ、読む、考えるための場所
そんなルールのもとで、静かにゆったりとプリンをいただきました。
しっかりめの食感に、ほろ苦いカラメルが絡む絶品プリン。

コンセプト・雰囲気・味、すべて含めて“特別な時間”をくれた空間でした。
様々なタイプの席が用意されていて、店内にある本は自由に読むことができるので、素敵な本と出会うことができるかもしれません。


松本駅前ランチ|驚きの立ち食いそば「小木曽製粉所」
松本駅前で立ち寄ったのが、長野県をメインで展開している「小木曽製粉所」。

セルフスタイルの立ち食い蕎麦…かと思いきや、レベルの高さに驚きました。
注文したざる蕎麦は、コシ・香り・喉越しすべて◎。

立ち食いとは思えないクオリティで、コスパも最高でした。
ざるそばは大盛りまで680円、ミニ山賊焼は160円でした。1000円以下で大満足!
時間がない日のランチや、電車移動前にもおすすめ。
白骨温泉の道中で立ち寄り|道の駅「風穴の里」
白骨温泉から帰る途中、ランチ利用したのが道の駅 風穴の里。

ちょっとした休憩にもぴったりの立地で、地元野菜やお土産も充実しています。
ここで食べた十割割蕎麦も、さすが長野と唸るレベル。

そして山賊焼丼は大満足のボリューム。

行列で断念したけど気になる店|「珈琲美学 アベ」
知り合いにおすすめされて気になっていた「珈琲美学 アベ」。
クラシック音楽が流れる老舗純喫茶で、1957年創業の歴史ある名店。
▼公式サイト:https://www.abecoffee1957.com/
残念ながら今回は行列で断念しましたが、次回こそは訪れたい…と心に決めました。
温泉地での食事事情|浅間温泉は素泊まり派にもやさしい
旅館街=夜の食事が困る、と思われがちですが、浅間温泉は素泊まり派にもやさしい街でした。
- 徒歩圏に飲食店が点在
- コンビニも近くにあるので、万が一のときも安心
- おしゃれなカフェもあり、ランチが楽しめる
地元の人が営む、温かみのあるお店が多くて、どのお店でもゆったりと過ごせたのが印象的でした。
まとめ|浅間温泉ワーケーションは“ゆるく働きたい人”にぴったり
今回の旅は、長野県松本市・浅間温泉を拠点にしたワーケーション。
もともとは宿で仕事をしながら温泉で癒される、そんな“働く×休む”を両立した旅のつもりでした。
…が、思わぬPCトラブルで流れが変わり、急きょ白骨温泉へ日帰り旅に。
そんな予定外の展開も含めて、「温泉地でゆるく働く」ことの心地よさや、自由さをあらためて感じる時間になりました。
浅間温泉ワーケーション、こんな人におすすめ!
- 街中から離れた環境で集中しつつ、「少し働いて、たっぷり癒されたい」タイプの人
- 温泉とローカルグルメを満喫しつつ、ちょっと仕事もしたいフリーランス・個人事業主
- 都会の喧騒から離れた、静かな環境でリセットしたい人
- 予定通りにいかない日も、「まあいっか」と思える柔軟さを楽しめる人
振り返って感じた、“ちょい得ポイント”
- アクセスしやすい:松本駅からバスやシェアサイクルでOK!松本は新宿駅から1本で行けるのもgood!
- 宿(みやま荘)はコスパ良好:1泊7,500円でWi-Fi・温泉・デスク完備
- 白骨温泉は日帰りでも大満足:2施設ハシゴで湯に癒される贅沢と秘湯の特別感
- グルメは外食派にも優しい:赤いピアノ、哲学と甘いもの、小木曽製粉所…全部美味しかった!
- アルピコプラザのコワーキングスペースは快適:500円で1日利用でき、快適な環境で作業が捗る
最後に:温泉×仕事、もっと自由でいい
旅先で仕事が止まってしまっても、それを“失敗”と思わない。
白骨温泉でぼーっと湯に浸かりながら、
「こういうのもたまには悪くないな」と思えたこの体験は、きっと忘れません。
“ワーケーション”って、どこか堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、暮らし方を広げるための選択肢だと思いました。
最近はシェアサイクルやカーシェアがあるので、旅に広がりを持たせてくれると感じました。
新たな旅のスタイルを垣間見た今回のワーケーションでした。
🔗 今回の旅の様子はYouTubeでも!
今回の宿泊の様子は、YouTubeチャンネル「ちょい得トラベル」でも公開中です。
記事では伝えきれない景色や温泉の雰囲気も、ぜひ動画でチェックしてみてください。

