【1泊9400円】湯西川温泉 素泊まり一人旅|貸切温泉と絶品「鹿肉」三昧の雪国ワーケーション

おやど湯の季貸切温泉と焼肉山道の馬鹿刺し

栃木県の秘境、湯西川温泉。
平家の落人伝説が残るこの地は、コンビニすら近くにない、まさに「陸の孤島」……いえ、「雪国の楽園」でした。

今回は、1泊9400円で「源泉かけ流しの貸切風呂」が楽しめる宿「おやど 湯の季(ゆのとき)」さんに2泊3日で滞在。

「コンビニがないなら、地元のうまい店に行けばいいじゃない」
ということで、絶品の鹿肉(ジビエ)や幻のどぶろく、こたつでいただく湯豆腐を食べ尽くしてきました。
静寂の雪景色の中で過ごす、最高の一人旅の記録です。

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目次

アクセス|雪深い秘境へ!鬼怒川経由の鉄道旅

湯西川温泉へのアクセスは、野岩鉄道「湯西川温泉駅」からバスで約20分。
今回は目的があり、手前の「鬼怒川温泉駅」で途中下車しました。
鬼怒川温泉駅からはバスで約50分。

新宿駅から直通の鬼怒川温泉駅行きが平日は1日1本、休日は2本運行しています。

特急きぬがわ
特急きぬがわ

駅前にある「はちやカフェ」で、ご当地の日光醤油を使ったスイーツを満喫。
以前も食べた際にハマってしまった、お気に入りのスイーツです。

はちやカフェの日光しょうゆバウムの醤油の相性が良い
日光しょうゆ(700円)また食べたい!
旅エビ

ソフトクリームに醤油?

これがめちゃくちゃ合うんです!甘さとしょっぱさがクセになります。
詳しくは以前日光でワーケーションをした際の記事をご覧ください!

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部屋の様子|1泊9400円!静寂に包まれた和の空間

今回お世話になったのは、「おやど 湯の季」さん。
「ひとり旅の素泊まりプラン」で予約しました。一人旅プランがあるのはありがたいです。

おやど湯の季のフロント
シックな外観

通されたお部屋は、シンプルで落ち着く和室。
窓の外にはしんしんと降る雪。余計な音が一切しないこの静けさは、都会では絶対に味わえない贅沢です。

おやど湯の季 素泊まりプランの和室
布団は予め敷かれています

ネット環境・設備について

部屋には冷蔵庫もしっかり完備されており、お酒や飲み物を冷やしておくのに困りません。
(素泊まり派にとって、部屋の冷蔵庫は命綱ですからね!)

そして気になるWi-Fi速度ですが、計測してみると驚きの結果が。

おやど湯の季 部屋のネット速度
部屋での計測値

【部屋】下り74Mbps / 上り76Mbps


【ラウンジ】下り32Mbps / 上り48Mbps

おやど湯の季 ラウンジのネット速度
ラウンジでの計測値

なんと、共用ラウンジよりも部屋の方が高速でした!
上り下り共に70Mbps以上出ていれば、動画の視聴はもちろん、Zoom会議やデータのアップロードもサクサク快適です。「部屋で集中して作業したい」というワーケーション目的の方には最高の環境だと言えます。

とはいえ、部屋にはデスクがないので、しっかり作業をするにはラウンジの方が良いかもしれません。
ラウンジにあるクッションは椅子がわりに座ることもできたので、快適に作業ができました。

おやど湯の季 ラウンジ
広々しているラウンジ

温泉|雪見風呂を独占!源泉かけ流しの貸切湯

この宿の最大の魅力は、なんといっても温泉です。
源泉かけ流しの湯船を、なんと「貸切」で利用できます。

貸切は2ヶ所あり、空いていればいつでも利用できます。
貸切温泉以外には露天風呂と内風呂がありました。

冷え切った体を熱めのお湯に沈め、外を見れば一面の雪景色。
肌に刺さる冷気と、体の芯から温まる温泉のコントラストがたまりません。
「ふぅ……」と思わず声が漏れてしまう、至福の時間。これを独り占めできるなんて、9400円は安すぎます。

おやど湯の季 貸切温泉 鶴鶴の湯
貸切の「鶴鶴の湯」
おやど湯の季 貸切温泉 福寿の湯
貸切の「福寿の湯」

食事と晩酌|コンビニなし!だからこそ巡る「地元グルメ」

湯西川温泉にはコンビニがありません。
しかし、それが逆に「自分の足でうまい店を探す」という冒険心を掻き立てます。
今回は2泊3日で、気になったお店を片っ端から攻めてみました。

温泉後の一杯|角打ちで生ビール

温泉に浸かり温まった体で「湯沢屋酒店」へ。
ここは角打ちもできる酒屋さんでした!

湯西川温泉 湯沢屋商店 入り口
お酒だけでなく、おつまみやカップ麺なども売っている

部屋で飲むお酒を購入しレジで会計していると、「生ビール」の文字が。

「生ビールが飲めるんですか?」と聞くと、

「ありますよ。今準備しますね。」

と店の奥のスペースを開けてくださり、その場でいただくことができました。

湯西川温泉 湯沢屋商店 角打ち ビール
風呂上がりのビールは最高〜!

1日目夜|「焼肉 山道」で衝撃の鹿肉体験

夕食に向かったのは、地元だけでなく、遠くからもお客さんが訪れる「焼肉 山道(やまみち)」さん。
ここがもう、大当たりでした。

湯西川温泉 焼肉山道 外観
暗い夜道に煌々と佇むお店

まずは名物「馬鹿盛り」(1900円)を注文。
その名の通り「馬刺し」と「鹿刺し」の盛り合わせなのですが、この鹿刺しが衝撃の旨さ!
臭みなんて皆無。赤身の旨味が濃厚で、口の中でとろけます。

湯西川温泉 焼肉山道 馬鹿盛り
手前が馬で奥が鹿

メインは「鹿カットステーキ定食」(1500円)。

湯西川温泉 焼肉山道 鹿カットステーキ定食

勝手に鹿肉って「硬くて臭そう」とイメージしていましたが、全く逆!
そしてご飯が進む味付けで、白米はあっという間になくなりました。

2日目ランチ|再び「焼肉 山道」

宿から至近かつ、飲食店が少なそうだったので、再び「山道」さんへ。

焼肉屋さんではありますが、定食メニューや麺類などがあるのも嬉しいです。

湯西川温泉 焼肉山道 店内
何にするか迷う

頼んだのはカルビラーメン(900円)。

湯西川温泉 焼肉山道 カルビラーメン
カルビが入っていて見るからに美味しそう

注文する際に女将さんに「辛いの大丈夫?」と聞かれましたが、割と好きな方なので気にならない辛さでした。
苦手な方には少し辛いかもしれません。

さすが焼肉屋さんだけあり、美味しいカルビが入っていて、それだけも満足なのに、味付けが私好みであっという間に完食してしまいました。

旅エビ

追加でご飯を注文しようか迷ったね

2日目ランチ②|こたつで食べる湯豆腐

山道でのランチ後、散歩がてら遠回りして帰ることに。

散歩途中に見つけたのは湯西川沿いの風情ある佇まいの「会津屋豆腐店」さん。
店を覗いてみると何やらこたつがあるではないか!

会津屋豆腐店 店内 こたつ
なんだか懐かしい雰囲気

そう、ここの名物は、なんと「こたつに入って食べる湯豆腐」

冷えた体に、熱々の湯豆腐。そして豆腐が美味しい!

会津屋豆腐店 湯豆腐
見るからに熱々の湯豆腐


ただ豆腐を食べるだけなのに、なぜこんなに満たされるんでしょうか。

雰囲気も相まって素敵な時間を過ごすことができました。

2日目夕食|三たび山道へ

ランチの時に「夜もお願いします!」

と言っておいたので、温かく迎えてもらいました。笑

この日の夕食は、酒屋の「湯沢屋酒店」さんのご主人にお勧めの、餃子(500円)&レバニラ定食(1200円)にしました。

湯西川温泉 焼肉山道 餃子
手作りの餃子はビールに合う
湯西川温泉 焼肉山道 レバニラ
かなり好みな味付のレバニラ
湯西川温泉 焼肉山道 レバニラ定食
メインはもちろん煮物も味噌汁も美味しい

この日は他のお客さんがいなかったこともあり、お店の方と食事の間ずっとお喋りをさせてもらいました。

湯西川温泉やお店のことなど、料理だけでなく楽しい時間を過ごすことができました。

晩酌|幻?のどぶろくで

夕食前に「湯沢屋酒店」さんに行きお酒を調達しておきました。

前日に売り切れだった、幻?のどぶろくが残り2本だけありました。

湯沢屋商店で購入した ないしょで造ったどぶろく
ないしょで造ったどぶろく

名前が気になって思わず購入。笑
結構人気があり、売り出すとすぐに売り切れになってしまうそうです。

湯沢屋商店で購入した ないしょで造ったどぶろく ラベル
扱い要注意

蓋を開けると、シュワシュワしてきて瓶から吹き出しました。少し待つと落ち着くのでそっとかき混ぜ頂ました。

湯沢屋商店で購入したないしょで造ったどぶろく 
シュワシュワとどぶろくって不思議
湯沢屋商店で購入した ないしょで造ったどぶろく
かなり飲みやすくて飲み過ぎ注意なのであぶないお酒

それにしても美味しいどぶろくでした。油断していたらあっという間に一本あけてしまいそうになりましたが、妻にも飲んでもらいたいと思い、持ち帰ることにしました。

少し飲んで、瓶内にスペースができた方が持ち帰り易いということでした。
また、持ち帰り安いように箱までいただき感謝です🙏

この日は、テイクアウトをしていた鹿刺しをつまみに。

山島物産店 鹿刺し テイクアウト
鹿肉で一杯

「山島物産店」さんで鹿刺しのテイクアウトをすることができました。醤油や小皿もつけてくれました。

3日目朝|最後までほっこりのゆばそば

帰りのバス待ちでは、バス停の目の前にある「なすや物産店」さんで「ゆばそば」(900円)を。
栃木名産の大きな湯波や山菜が乗っていて、旅の締めにふさわしい優しい味でした。

湯西川温泉 なすや物産店 ゆばそば
大きなゆばと美味しいお蕎麦とお汁

食後に日光カステラとコーヒーセット(600円)もいただきました。

湯西川温泉 なすや物産店 日光カステラセット
金箔が乗っている日光カステラ

少しのんびりしていたら、バスの時間が近づいてきてお店の方が教えてくれました。

「コーヒーは紙コップに入れて持って行きな」と仰ってくれたのですが、私は水筒を持っていたので水筒に入れさせてもらいました。

すると追加でコーヒーを入れてくれました!
最後まで温かい人が多い湯西川温泉でした。

宿泊の感想|不便さを楽しむ、大人の雪国旅

「おやど 湯の季」での2泊3日。
コンビニがなく、飲食店や商店も少ない雪深い場所。
一見「不便」に思える環境ですが、だからこそ「温泉に浸かる」「地元のうまいものを食べる」という旅の原点に没頭できました。

特に鹿肉の美味しさは、わざわざここまで食べに来る価値があります。(山道の料理はどれも美味しい!)

また温泉の温かさ以上に人の温かさを感じる場所でした。
静かに流れる時間の中で、心も体も(そして胃袋も)満たされたい方、湯西川温泉は本当におすすめです。

今回の宿の基本情報

宿名おやど 湯の季(ゆのとき)
プラン素泊まり(食事なし)
料金目安1泊 7,700円〜(時期により変動)
温泉源泉かけ流し(貸切利用可)
Wi-Fiあり(部屋の方が高速で快適)
アクセス湯西川温泉駅よりバス約20分

▼空室状況・最新の料金はこちらからチェックできます

9400円でこの貸切風呂と静寂が手に入るのは、正直かなりお得だと感じました。
雪見風呂を楽しみたいなら、冬の時期の予約がおすすめです。

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この記事を書いた人

旅エビ

ちょい得に、でもちょっと贅沢に。
温泉・鉄道・ワーケーションを旅するFP。

  • 🧳 元会社員 → パワハラ → 退職 → フリーランスに
  • ♨️ 湯治しながら働く「温泉ワーケーション」派
  • 🚃 電車に揺られながら駅弁を食べるのが癒し
  • 💻 荷物は軽く!快適なガジェットを探すのが趣味
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