2026年10月20日、黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)に、宇奈月駅から鐘釣駅まで往復で乗ってきました。
往路は窓のない「普通客車」、復路は窓付きの「リラックス客車」。
両方に乗って分かった違いや、雨の日の様子、鐘釣駅で過ごした1時間のことを、実際の体験をもとにまとめました。
今回は雨の日の乗車でしたが、感想を先に書くと、
・普通客車は、雨でも渓谷の迫力を間近に感じられた。晴れた日なら、さらに開放感を楽しめそう
・雨の日や寒さが不安な人は、窓のあるリラックス客車が安心
というものです。
この旅の様子はYouTubeでも公開していますので、あわせてご覧ください。
今回乗った区間・料金
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 乗車日 | 2026年10月20日(雨・気温約19℃) |
| 往路 | 宇奈月駅 10:44発 → 鐘釣駅 11:42着(約1時間) |
| 復路 | 鐘釣駅 12:48発 → 宇奈月駅 13:46着(約1時間) |
| 運賃 | おとな 往復3,560円 |
| リラックス客車料金 | 600円(復路のみ) |
| 合計 | 4,160円 |
| 予約 | 約1か月前にWebで予約 |
| 所要時間 | 宇奈月駅発から戻るまで約3時間(鐘釣駅での滞在約1時間を含む) |
※料金は2026年10月の予約時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。
宇奈月温泉駅から、トロッコ電車の宇奈月駅まで
電車で行く場合、富山地方鉄道の「宇奈月温泉駅」と、黒部峡谷鉄道の「宇奈月駅」は別の駅です。
宇奈月温泉駅から黒部峡谷鉄道の宇奈月駅までは、観光案内などによると徒歩約5分とされています。
私も宇奈月温泉駅から歩きました。道なりに5分ほどで、案内の表示があるので迷うことはありませんでした。

予約と当日券
予約は、乗車の約1か月前にWebでしました。
すでに空席が残りわずかで、時間帯によっては満席になっていました。
予約なしでも、宇奈月駅の窓口で当日券を購入して乗車できます(当日券は午前7:40から発売と案内されています)。ただし、ゴールデンウィークやお盆、紅葉の時期などの混雑時は、希望の列車や客車に乗れない場合があるため、事前の予約がおすすめです。
乗車券は、当日に宇奈月駅の受付カウンターでQRコードを提示して発券してもらいます。
宇奈月駅から乗車まで
改札は出発の10分前からです。
私は20分ほど前に並び始めて、前から10番目ほどでした。この位置なら、希望していた右側の席に座れました。

客車の番号は指定されていますが、座席の位置は自由です。
景色を楽しみたい場合は、早めに並ぶと席を選びやすくなります。

往路|窓のない普通客車で、雨の渓谷へ
往路は、窓のない普通客車に乗りました。
座席は4人掛けのベンチ形式で、背もたれはありません。外の空気や音を、ダイレクトに感じられます。
この日は雨でしたが、強い雨ではありませんでした。
それでも窓がないため、座席は濡れ、服も若干濡れました。ただ、ズボンが濡れるほどではありませんでした。
雨の強さによって変わると思いますが、風が強い日や雨脚が強い日はもっと濡れると思います。
この日は、雨具を着ている人が多くいました。雨具は駅の売店でも販売されていたので、忘れてしまっても大丈夫だと思います。
窓がないので、撮影しているとカメラやスマートフォンも濡れてしまいます。
雨の日に撮影する場合は、拭くためのタオルやハンカチがあると安心です。
私は長袖の上にウインドブレーカーという服装で、気温約19℃のこの日は寒さを感じませんでした。
車窓の景色
列車が進むにつれて、黒部川の深い渓谷や、険しい崖、橋が次々と現れます。
特に印象に残ったのが、柳橋駅前の新柳河原発電所です。西洋の古城のような外観の建物が、自然の中に溶け合っていて、日本ではなかなか見られない景色に、思わず息をのみました。往路では、進行方向の右側に見えました。
往復ともに、富山県出身の室井滋さんによるナレーションが流れて、見どころを案内してくれます。
紅葉には少し早かったのですが、雨に包まれた渓谷は、また違った雰囲気でした。美しさに加えて、自然の厳しさや迫力まで感じられました。

鐘釣駅|河原の足湯まで、階段を下りて
鐘釣駅には約1時間滞在しました。展望台と、鐘釣温泉の河原露天風呂(足湯)に行きました。
鐘釣駅のスイッチバック
鉄道好きの方に見てほしいのが、鐘釣駅のスイッチバックです。
鐘釣駅は断崖にはさまれた場所にあり、本線から引き込み線に入って停車し、発車の際は一度バックしてから本線に戻る仕組みだとされています。
私は、宇奈月駅へ戻る復路に、このスイッチバックを体験しました。一度バックをして進行方向に進み出す動きを、車内から味わえるのも楽しみのひとつです。

展望台
展望台は、正直なところ特筆するものはありませんでした。
列車に乗っている間に、すでに大自然を間近に感じていたからだと思います。
鐘釣温泉 河原露天風呂(足湯)
駅から鐘釣温泉の河原露天風呂までは、歩いて15分ほど。
最後は急な階段を下ります(全141段)。往復で30分ほどかかるので、時間配分に注意が必要です。
雨の日は特に滑りやすいので、歩きやすい靴で行くのがおすすめです。
河原に近づくと、温かい空気が漂ってきます。
川の水は冷たいのに、河原には温泉が湧いていて、小さな水たまりのように、あちこちにお湯がたまっています。
思い思いの場所に足を入れて楽しめて、料金は無料です。
タオルなどは用意されていないので、タオルやハンカチを持参するのがおすすめです。
私はタオルを持っていって、正解でした。
河原は、天候や川の水位によって利用できないことがあります。訪問前や現地で、最新の案内を確認してください。

トイレは、道中と駅にあります。食事ができる場所や、飲食物を売る売店もありました。
滞在時間は、展望台と河原を回って足湯に入るなら、1時間でちょうど良いと感じました。
ゆっくり食事をしたい場合は、もう少し時間が必要です。

復路|窓付きのリラックス客車
復路は、追加料金600円を払って、リラックス客車に乗りました。
- 座席は背もたれ付き
- 2人掛けと、通路をはさんで1人掛けの席
- 窓があり、雨や風を避けられる
- 窓は開けられる
窓があるので雨の日は安心ですが、雨のときは窓ガラスに水滴がついたり、曇ったりして、景色が見えにくくなることがあります。
ただ、リラックス客車の窓は開けられるので、帰りは天気が回復してきたこともあり、窓を開けて景色を楽しめました。
寒い時期は、窓があるぶん、寒さはしのぎやすそうです(暖房は、この日は使われていなかったと思います)。

普通客車とリラックス客車はどちらがおすすめ?
| 項目 | 普通客車 | リラックス客車 |
|---|---|---|
| 窓 | なし | あり(開けられる) |
| 座席 | 4人掛けのベンチ席(背もたれなし) | 背もたれあり・2人掛けと1人掛け |
| 景色 | 開放感があり、迫力を感じやすい | 雨の日は水滴・曇りが気になることも |
| 雨・寒さ | 影響を受けやすい | 比較的しのぎやすい |
| 追加料金 | なし | 600円 |
| おすすめの場面 | 防寒・雨対策ができる人 | 雨の日・寒さが不安な人 |
今回は雨の日に乗った感想ですが、景色の迫力と空気感を楽しむなら、普通客車のほうが満足度は高いと感じました。晴れた日なら、さらに開放感を楽しめそうです。
乗車日は気温19℃だったので寒さはそこまで感じませんでしたが、冬が近づくにつれ寒さは厳しくなると思います。
雨の日や寒さが不安な人は、窓付きで雨風をしのぎやすいリラックス客車が安心です。
おすすめの座席と撮影ポイント
景色を楽しむなら、往路は進行方向の右側、復路は左側がおすすめです。
私が乗った範囲では、黒部川や峡谷の絶景スポット(新山彦橋や後曳橋など)が、往路は右側、復路は左側に多く見えました。橋の見え方は場所によって異なるので、座席はあくまで目安にしてください。

旅エビ雨の日も神秘的な雰囲気で良かったよ!
服装・持ち物・注意点
- 長袖+ウインドブレーカー(気温19℃ほどの雨の日でも足りました)
- 雨具(普通客車は窓がないため)
- タオル・ハンカチ(河原の足湯に入る場合)
- 歩きやすい靴(河原への階段が全141段あるため)
- 寒がりの方はカイロ
- 車内にトイレはないので、乗車前に駅で済ませておくと安心です(鐘釣駅にはトイレがあります)
- 乗車すると、カメラマンが来て写真を撮ってくれます。復路の下車後に、駅の外で写真が販売されていました(1枚1,500円)。今回は購入しませんでした。
運行期間・紅葉・最新の運行情報
黒部峡谷鉄道は、例年冬季に運休します。
2026年度は、2026年10月16日の公式発表で、旅客営業期間が12月1日〜12月6日まで延長されました。
延長期間は宇奈月駅〜笹平駅の折り返し運行で、気象状況により変更されることがあります。欅平駅までの運行は、11月30日までです。通常の営業期間とは区間が異なる点にご注意ください。
紅葉の時期は、年や区間によって異なります。見ごろは、公式サイトの紅葉情報で確認してください。
また、私が乗車した日は欅平駅まで運行していましたが、欅平駅周辺は当面の間、駅舎と欅平ビジターセンター以外のエリアには進めないと、公式サイトに案内されていました。こちらも訪問前に確認してください。
公式サイト(お知らせ):https://www.kurotetu.co.jp/news-detail/?post=650
※2026年12月1日〜6日の延長運行は、通常期と異なり電話予約のみとなっています。
まとめ|雨の日でも、普通客車と鐘釣は楽しめた
黒部峡谷鉄道は、雨の日でも、窓のない普通客車で渓谷の迫力を間近に感じられる、印象に残る体験でした。鐘釣駅では河原の温泉(足湯)まで足を延ばして、約1時間でちょうど良い時間配分でした。
次に乗るなら、紅葉が見ごろを迎える時期に、欅平まで行ってみたいと思っています。
この旅は、黒部市での3泊4日の中の1日でした。宿泊した宿についても、記事にまとめています。
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