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そもそも「ワーケーション意味ない」と言われる理由とは?

「ワーケーション」と聞くと、なんとなく意識の高い人がやっているイメージを持っている人も多いかもしれません。
でも実は、その言葉に違和感やモヤモヤを感じている人も少なくありません。
「結局なにがしたいの?」「休みなの?仕事なの?」——そんな疑問を感じたことがある人へ。
まずは、よく聞く“意味ない”という声の背景を整理してみましょう。
結局仕事なの?遊びなの?ワーケーションって何??
ワーケーションが「意味ない」と感じられる最大の理由は、仕事なのか休みなのかハッキリしないイメージがあるからです。
割と新しい概念だけに、「旅行先で仕事?なんだか落ち着かないし、逆に疲れちゃいそう。」と感じる方も多いはず。
結果として「休んだ気もしないし、仕事も進まなかった」となり、意味のなさを感じてしまうのです。
「結局いつも通りオフィスで働いた方が効率的」説
ワーケーションは環境が変わる分、かえって非効率になるケースがあります。
通信環境や設備、集中できる空間が整っていないと、いつもよりもストレスを感じるからです。
Wi-Fiが弱かったり、カフェでの作業が周囲の雑音で集中しにくかったりと、「自由に見えて不自由」な場面が意外と多いのが現実です。
「やっぱりオフィスの方が快適だった」と思うのも無理はありません。
「ワーケーション=働いてるフリ」と思われがち
ワーケーションは“遊んでいるだけ”と誤解されやすいため、他人の目が気になるという声もあります。
外から見ると旅先でのんびりしているように映ることが多く、「それ本当に仕事?」と疑われやすいからです。
特に会社員の場合、「ちゃんと仕事してるの?」という目線が同僚や上司から向けられるとプレッシャーになります。
これが「やりづらさ」や「意味なさ」につながり、結果的に否定的な印象を持たれる要因になっています。
でもそれって、本当に”意味のない”ことなの?
前項では「ワーケーションが意味ない」と言われる理由を整理しました。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
それらは本当に“意味のない”ことなのでしょうか?
働きすぎが問題視されている今の時代、必ずしも「効率」や「生産性」だけが正義ではないはず。
ここでは、ネガティブに捉えられがちなポイントをあえて肯定的に捉え直してみます。
見方を変えれば、ワーケーションの価値が見えてくるかもしれません。
ゆっくりしたいのは「サボり」ではなく「必要」かもしれない
ふと「ゆっくりしたいな」と感じる場面はありますか?
それは、実は心と体が「休息を必要としている」サインかもしれません。
普段の生活では、緊張状態や責任感から“ちゃんと休む”ことが難しくなっているからです。
リモートワークが進んだ今でも、「つねにチャットを見ている」「通知に即反応してしまう」といった“気の休まらなさ”に悩む人は多いもの。
旅先でのんびりすることで初めて、隠れていた疲れやプレッシャーに気づくことがあります。
ワーケーションは「生産性」を求めすぎない方がうまくいく
ワーケーションで「効率よく働こう」と意気込みすぎると、かえって疲れる原因になります。
旅先という非日常の環境は、集中よりも“気分転換”や“発想の転換”に向いているからです。
実際、クリエイティブな仕事や発想が必要な場面では、場所や空気を変えるだけでパフォーマンスが上がることがあります。
完璧を目指すよりも「少しでもできたらOK」くらいのスタンスの方が、結果的に充実した時間になります。
「何もしない時間」こそが仕事に効くこともある
意図的に“何もしない時間”を持つことは、長期的には仕事の質を上げることにつながります。
脳は常に刺激を受け続けるとパフォーマンスが低下するため、定期的な「間」が必要なのです。
スタンフォード大学の研究によると、散歩中には創造性が平均60%も向上することが示されています。
脳がリラックスしているときに活性化する“デフォルト・モード・ネットワーク”の影響で、シャワー中や自然の中でもアイデアが浮かびやすくなるのです。
ワーケーションは、そんな“余白”を自然に作る手段になり得ます。
罪悪感を捨てよう|ワーケーションはもっと“ゆるく”ていい

「ワーケーションなんてサボってるように見えないかな…」
「ちゃんと働いてるって証明しなきゃ…」そんなふうに罪悪感を抱えながら旅先でパソコンに向かっていませんか?
でも、そもそも“誰のためのワーケーション”なのでしょうか。
もっと肩の力を抜いて、自分らしいペースで過ごすことができたら——。
この章では、罪悪感を手放すことで見えてくる、ワーケーションの新しい価値についてお話しします。
「ゆるく働く」は決して悪いことじゃない
ワーケーション中に“ゆるく働く”のは、むしろ心と体の調和を保つ上で重要なスタイルです。
過度な緊張やタスクの詰め込みは、パフォーマンスを落とす原因にもなるからです。
企業でも「ウェルビーイング(心身の健康)」が注目されているように、効率や成果だけでなく“心地よさ”が持続可能な働き方に直結します。
旅先でゆったり作業する時間は、単なる甘えではなく「忙しい日々の小休止」なのです。
誰かの目線より「自分の状態」を見よう
周囲の目を気にしてワーケーションを制限するより、自分自身の体調や気分を優先した方が良いです。
本当に大切なのは「どう見えるか」ではなく、「自分がどう感じているか」だからです。
他人の期待に応えようとしすぎると、せっかくのワーケーションでも疲労が残るだけ。
むしろ、少し“自分本位”なくらいのほうが、結果的にリフレッシュできて、戻った後の仕事の質も上がります。
「全部ちゃんとやらなきゃ」は捨ててOK
ワーケーションでは「休み」と「仕事」の両方を完璧にこなす必要はありません。
欲張りすぎると、どちらも中途半端になって満足度の低いワーケーションになってしまいます。
実際に「思ったより作業できなかった」「全然休んだ気がしない」という人は、完璧主義が原因のことも多いです。
1日のうち2時間だけ仕事、残りは旅先の雰囲気を楽しむ、という選択でも十分。
自分にとってちょうどいいバランスを見つけることが成功のカギです。
実際にやってみてどうだった?体験談から見えたリアルな価値

理屈やメリットはわかっても、やっぱり気になるのは「実際どうなの?」というリアルな声。
ここでは筆者自身のワーケーション体験を交えながら、やってみて初めて気づいたこと、感じた価値についてお伝えします。
うまくいったことも、そうでなかったことも、ありのままに。これからワーケーションを考えている方が、自分に合うかどうかを見極めるヒントになれば嬉しいです。
温泉で気持ちが切り替わると、作業の質も上がった
私は、ワーケーションをする際は、温泉地を積極的に選びます。
温泉が日常と仕事の“境目”を作ってくれたことで、集中とリラックスのバランスが取れました。
「仕事のあとに温泉に入れる」と思うだけで、自然とメリハリが生まれるからです。
塩原温泉のワーケーションプランを利用し、チェックイン後に2時間ほどPC作業。
そのあと温泉に入った瞬間、フワッと体の力や心の強張りが和らぎました。
仕事→温泉→仕事→温泉というリズムが私には合っていました。
連泊することで、心にもスケジュールにも余裕が生まれた
2泊以上のワーケーションにすることで、初日にペースをつかみ、2日目以降は効率が格段に上がりました。
初日は環境に慣れるだけで終わることも多く、1泊では“整う前に終わってしまう”からです。
塩原温泉では3泊したことで、「1日目は移動と軽く仕事+リフレッシュ」
「2日目は午前に集中して作業、地元ランチを楽しみに午後も仕事(途中おやつ)をして温泉で締める」と、心にもスケジュールにもゆとりが。
連泊こそがワーケーションの本領発揮だと感じました。日程に余裕がある時は連泊をお勧めします。
ワーケーションは“仕事と遊びの中間”としてちょうどいい
完全な休暇でもなく、かといってフル稼働でもない“ほどよい働き方”としてワーケーションは良い選択です。
ワーケーションなので基本は仕事を中心に考えますが、折角来たのだから観光も程よく楽しみたいところ。
日光でのワーケーションでも連泊をしたので、”仕事の日”、”観光の日”を分けてメリハリのある時間を過ごすことができました。
完全オフでは得られない“ちょうどよさ”を体験できたことが、ワーケーションの最大の収穫でした。
意味がないのは、先入観の問題?
「ワーケーションって意味ないよね」——ワーケーションをする前は、どこかでそう思っていました。
しかし実際にやってみると、ワーケーションの良さを実感しています。
自分なりのワーケーションを見つけると、「旅行」と「仕事」の良いとこどり”ができると感じています。
最後に、ワーケーションを前向きに捉えるためのヒントをまとめます。
無理にバリバリ働かなくていい
ワーケーションだからといって、いつも以上に成果を出そうとする必要はありません。
「せっかく来たから頑張らなきゃ」という気負いが、むしろ本来の目的を遠ざけてしまうからです。
ワーケーションは「いつもと違う環境で、いつもと違う過ごし方をしてみる」ことが本質。
その結果、新しいアイディアが生まれたり、ワークライフバランスを考えるきっかけができるかもしれません。
塩原温泉のような自然豊かな場所で、ゆったりと過ごしながら少しだけ仕事をする——そんな選択でも十分に意味があります。
「やらないことを決める」くらいがちょうどいい
ワーケーションを成功させるコツは、あえて「仕事の量」や「時間」を制限することです。
自分でルールを決めないと、気づけばずっと仕事をしてしまい、休んだ感覚がなくなってしまうからです。
「午前中だけ作業する」「連絡は最低限にする」など、自分に合った線引きをすることで、心身ともにゆとりが生まれます。
旅先の魅力を味わう時間も確保でき、結果的に満足度の高い滞在になります。
「小さく始めてみる」でOK
明確なルールはないので、ワーケーションは、気軽な形から始めて、自分なりのスタイルを見つけるのが一番です。
最初から“理想の過ごし方”を目指すと失敗しやすく、挫折にもつながるからです。
たとえば「1泊2日で温泉宿に泊まり、仕事関連の書籍を読む」など、ハードルの低い形で始めればOK。
そこから「もう少し長く」「もう少し仕事を増やしてみる」と調整していくことで、無理なく自分に合ったワーケーションが見えてきます。
よくある質問と旅エビ目線の回答
Q. ワーケーションって本当に仕事になるんですか?
A. はい、環境さえ整えば仕事として成り立ちます。ただし「完璧にこなそう」と気負いすぎず、目的やタスク量を調整することで、旅先でも十分に成果を出すことが可能になります。
Q. 一人でもワーケーションは楽しめますか?
A. 一人だからこそ自分のペースで過ごせるのがワーケーションの魅力です。誰かに気を使うことなく、仕事も休息も自由に組み立てられるので、心の余白をつくるには最適なスタイルです。
Q. ワーケーション中にサボってると思われないか心配です…
A. その不安はよくわかりますが、事前に業務計画や連絡手段を明示しておけば、周囲の信頼も得られやすくなります。しっかり成果を出すことで、理解も徐々に深まるはずです。
Q. 通信環境が不安です。何を確認すべきですか?
A. 滞在先のWi-Fi速度や作業スペースの有無を事前にチェックしましょう。加えて、モバイルWi-Fiやテザリングの準備があると安心。安定した通信があれば、旅先でも不自由なく作業できます。
Q. どんな仕事がワーケーションに向いていますか?
A. 一人で完結する業務や、集中して進めたいタスクに向いています。チーム連携や即時対応が求められる仕事はやや難易度が高いため、業務の性質に応じて取り入れるのが良いでしょう。
Q. 宿選びで重視すべきポイントは何ですか?
A. 作業スペース・高速Wi-Fi・周辺環境の3点は特に重要です。最近ではワーケーションプランを提供する宿も増えており、レビューをチェックしながら選ぶと、満足度の高い滞在ができます。
Q. 日帰りでもワーケーションになりますか?
A. もちろんです。午前にカフェで作業し、午後は温泉や自然に触れるだけでも立派なワーケーションです。気軽に取り入れることで、自分に合うスタイルを見つけやすくなります。
Q. ワーケーションと旅行の違いは何ですか?
A. 一番の違いは「仕事が含まれているかどうか」です。完全な休暇ではなく、あくまで“働きながら過ごす”のがワーケーション。自由度は高いですが、時間配分の自己管理がカギになります。
Q. ワーケーション中に気をつけることはありますか?
A. 働きすぎず、遊びすぎず、ほどよいバランスを保つことが大切です。スケジュールに余白を持たせたり、「仕事は午前だけ」と決めておくことで、心にもゆとりが生まれます。
Q. 自分に合うか不安です。どう始めればいいですか?
A. 最初は1泊2日や日帰りなど、小さく始めるのがおすすめです。無理なく体験することで、自分にとって快適なスタイルや場所が見つかり、次第にワーケーションの良さが実感できます。
この記事のまとめ
- ワーケーションが「意味ない」と感じるのは、仕事と休みの境界が曖昧で、どちらも中途半端になるケースが多いためです。
- ただし、その曖昧さこそが“ちょうどいいゆるさ”を生み、心と体に心地よい働き方をもたらすこともあります。
- 罪悪感を抱えず、自分に合ったスタイルで「ゆるく働く」ことは、現代に合った柔軟な働き方として十分に価値があります。
- 実際に塩原温泉で体験したように、温泉や自然の力で気持ちを切り替えながら働くことで、集中力や満足度も高まりました。
- ワーケーションに“正解”はなく、小さく始めて自分に合ったやり方を探していくことが、失敗しないコツと言えるでしょう。
「正解がないからこそ、ワーケーションって意味ないよね」と思われてしまうかもしれませんが、逆に意味のないワーケーションはないと思います。
仕事に比重を置くか、リラックスを優先するかは、人それぞれでいいと思います。
100点を目指す必要はなくて、自分が「これでよかったな」と思える滞在になれば、それが正解です。
「完全に休むのは不安。でも、どこかに行きたい」
そんな気持ちがあるからこそ、「仕事」と「旅」を組み合わせる——それがワーケーション。
旅先ならではの景色やごはんを楽しみながら、少しだけ仕事を進める。
そのバランスが、のちの仕事や人生にもきっとプラスになると思っています。
本音を言えば、ずっと旅行していたいですけどね…笑
それが難しい今だからこそ、ワーケーションという選択肢があるのだと思います。
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旅エビ
ちょっとお得に、でもちょっと贅沢に。
温泉・鉄道旅が好き。
ワーケーション推しのフリーランス。
- ・会社員→パワハラ→フリーランスに
- ・湯治×仕事「温泉ワーケーション」派
- ・電車内での駅弁が至福の時間
- ・荷物は軽く!快適なガジェットを探すのが趣味
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