買うならお金を生む住宅という選択肢（令和版）

尽きない持ち家or賃貸論争

コロナ禍においても上記の議論は絶えません。正解はないと思っていますが、その人のライフプランや将来のあるべき姿がある場合、どちらかが良い場合もあります。そのため具体的なお話を伺うことで、その人の正解が出てくることがあります。

選択肢としての賃貸併用住宅

持ち家のリスクを少しでも減らしたい人にお勧めなのが賃貸併用住宅です。自宅の一部を賃貸として貸し出す方法です。住宅ローンを組んだり、住宅ローン減税を受ける場合は、賃貸部分の広さの制限がありますが、一部を賃貸とすることで毎月賃料を得ることができ、その賃料で住宅ローンの負担を抑えることができます。上手に運用されている方は、住宅ローン以上の賃料を得ています。

水回りなど世帯分用意しなければならないため、普通に購入するより高くなりますが、上手に運用できれば、その点は補えます。

賃貸併用と聞くと、新築のイメージがあるかもしれませんがお勧めなのは中古です。一から設計できないのは欠点ですが、新築よりも価格を抑えることができます。

中古を探す際は、二世帯住宅や店舗併用の中古物件を探すと賃貸併用に転用しやすいと思います。

私も中古の住宅を購入し、賃貸併用の部屋を作りました。最初は賃貸併用住宅を購入する予定はなかったのですが、たまたま気に入った物件に入り口が２つあったので急遽部屋を作りました。トイレやシャワースペースがあったため、転用しやすかったことも運が良かったです。

令和のお金を生む住宅　レンタルスペース併用住宅

従来の賃貸併用住宅は、自宅の一部を賃貸に出す方法でした。では令和版のお金を生む住宅とはどういうことでしょうか。

それは、レンタルスペース併用の住宅です。安直ですが勝手にレンスペ住宅と名付けます。©︎fcation

少しふざけてしまいましたが、自宅にレンタルスペースを併設する住宅があると面白いなと思いました。所有から共有へ変わりつつある中、レンタルスペースを併用する方法も一つ考えられるのではないでしょうか。

レンタルスペースとは、会議スペース、パーティスペース、撮影スペースなどスペースを時間貸しするものです。パーティスペースは騒がしいので自宅の一部には向かないかもしれません。防音の部屋を作り、楽器練習スペースにするのも良さそうですね。

従来の賃貸併用型は、入居人がいれば毎月家賃が入ってくる安定性がありました。一方で退去してしまった場合は、家賃が入ってこなくなってしまいます。

一方でレンスペ住宅では、都度予約が入るので収入が途切れることがありません。

ただし大前提として予約が入らなければ収入につながりません。立地やニーズを考慮して予約されやすいスペースを創る必要があります。ということでレンスペ住宅はハードルが高いことに気づいてしまいました。選択肢は多い方が良いので、一つの選択肢として頭の片隅に入れておいていただけるといつか役に立つかもしれません。

レンタルスペースは、賃貸以上に立地が重要かと思っていたのですが、先日調査のため様々なレンタルスペースのサイトを見ていたのですが、駅から離れていても人気のスペースがありました。見せ方が上手で、口コミを見る限りホスピタリティーが良いのでリピーターがついているようでした。

既に普及しつつありますが、空いている駐車スペースを貸し出したり、空き部屋を勉強部屋として貸し出ししている方も見かけます。大きな収入にはならないかもしれませんが、お小遣い程度にはなるかもしれません。

また、民泊をやっている方に聞いた話だと、お金を得ることもあるが、世界中の人と繋がれる良さがあると言っていました。今はコロナ禍で難しいかもしれませんが、いずれ旅行できる日が戻ってきたら、空いている部屋を宿泊施設として貸し出すことも可能性としてありなのかなと思います。