コインチェックのNEM流出問題に絡めて資産運用について考えてみる①

Facebook にシェア
LINEで送る
Pocket

先日から世間を賑わせているコインチェックのNEM流出問題。なぜ世間をこんなに賑わせているのか。流出した金額が大きいこと、最近話題の仮想通貨ということ、社長の経歴など、メディア受けする部分が多いからだと思うが、私自身は仮想通貨に手を出していないので、この問題について言及はしない。この問題を通して改めて資産運用について考えてみた。

今回の被害者は20代~30代が多かったと報じられている。私も友人から資産運用についての相談を受けることが多いため、この世代は資産運用(形成)に大きな関心があるように思える。

この年代、特に単身者やDINKSの家計は、収支がプラスになりやすい時期である。そのプラスになった分をどうにか増やしたい、将来に備えたいと思うのは当然である。

ここで重要なのは投資にまわすのは、余剰資金であること。余剰資金とは向こう数年、目安として5年以上使いそうにないお金のことを言う。そのため、住宅購入の頭金であるとか、車の購入資金、資格取得のために通うスクールの授業料etc、使う予定がある資金を投資にまわすのは賢明ではない。

なぜかということ、今回のコインチェックの件は極端な例であるが、投資した資金がゼロになってしまう可能性もゼロではないからだ。そのため、余剰資金の場合は、仮にゼロになったとしてもまた数年かけて挽回できる可能性がある。しかし、使用する予定がある資金を使ってしまうとその後のライフプランが狂ってしまう可能性がある。

私の友人にはこのような人も多い。

「余った分は銀行に預けて貯金しておこう!安全なうえ利息もつくし」と言ってせっかくの余剰資金を銀行に眠らせてしまっている。今や利息は雀の涙程度。営業時間外のATMでお金を引き出そうものならあっという間に利息を上回る手数料を取られてしまう。

「じゃあ銀行はダメなの?」かと聞かれればそうではない。不測の事態で急に現金が必要になった場合に、銀行に預けていればすぐに現金を引き出せる。また預金保険制度というものがあり、万が一金融機関等が預金の払戻ができなくなった場合でも、ある程度の金額を保証してくれる制度がある。このように銀行の利点は流動性と安全性にある。そのため、資産を減らしたくない50代以降にはお勧めであるが、私たちの世代にはあまりお勧めできない。

では私たちの世代はどのように資産形成を考えていけば良いのか。

次回へ続く

Facebook にシェア
LINEで送る
Pocket

コメントを残す